■ 隠される はた迷惑な 地雷原 …【⑨未来 ■ 信頼 】理解18-

【⑨未来 ■ 信頼 】理解18-
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斎藤学さんの話。
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「死にたい心」はなぜ生まれるのか(1/3) | 斎藤学とのQ&A http://www.iff.co.jp/saito/archives/2006/02/13_4.html □2018/02/20(火)□
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自己防衛としての解離
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斎藤■ 自分というのは一人で自分をやっているわけではなくて、複合的なんです。いろんな自分がいる。自分に批判的な自分もいれば、受容的な自分もいる。過去の「自分たち」も無数にいる。
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性的虐待の問題を抱えた人は、解離しがちなんです。そうすると多重人格的になったりする。それを見たら、人間の人格的統合性なんていうのは幻想だなと思いましたね。多重人格というのはそんなに珍しいことでもないんです。最初は背筋が寒くなるくらいびっくりしたんですが、慣れてくると、また来たか、くらいのもんですよ。三歳児なんかが出てくるとあやすのが大変です(笑)。
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多重人格というのは一種の防衛なんです。自殺とかの決定的な自己破壊をしないために、少し前の段階でかろうじてまぬがれている。
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それに近い例で、アルコール依存者でも本当はそんなに飲んでいないのに、その間のことを忘れてしまったという人がいる。記憶というのは状況依存的なものですから、酔ったという雰囲気と、味や匂いに一種のディソシエーション(解離)を起こしている可能性があるわけです。解離は初めから記憶に取り込まれないというか、変な取り込まれ方をしますから、体は覚えているけれど、「私」が記憶していないということが起こります。
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多重人格という考え方もあやしい。人格が固定したものであるという考え方は二十世紀的ではないでしょうか。一つのアイデンティティということをエリクソンが言いましたが、昔からそうだったわけではない。その場その場で人格を使い分けていて、自分の一貫した記憶をもっているのが自分だ、くらいだったんですよ。
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人々が問題縁をいくつかもって、それがミューチャル・サポート(相互援助)みたいな機能を果たすようにならないと、このコミュニティ崩壊の時代はうまくいかないでしょうね。そこでスピリチュアルの話に戻れば、このグループの中に何が起こっているかというと、少なくともフィジカルなものでも、メンタルなものでもないと思うんです。もっと親密性を中心にした何かが発生していると思いますし、これがつまりスピリチュアルな成長ということではないですかね。宗教のもつ霊性とどう違うのかわからないですけれど、人間にとってとても必要なものであることは間違いないと思います。
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●病を受け容れる
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上野□ もう一つ。一見ネガティブな症状に対して、常に健康なエネルギーを感じさせる表現をなさっていますね。
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斎藤■ それが大事なんです。鬱病摂食障害自傷行為も、致命的可能性があるという意味で方向は悪いのですが、その人は必死に訴えているわけですよ。
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上野□そういう方法でも訴えることができるのは、本人にとっては救いということでしょうか。
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斎藤■ 鬱病になるのも一種のサバイバルの方法で、大きな意味がある。苦悩というのは恵みなんです。あなたが生き残るためには、今あなたがあるかたちが、一番あなたの現在にとって都合のいい状態なんだから、治そうと考えなくていいんじゃないか、と私は伝えたいのです。
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上野□ ほとんど周囲の人は、治せ治せと言うわけでしょう。自分でもそう思っている。そこで、治す治さないよりも、まずはこれでいいのだと認めてくれる場所があるというのはすごく大事だと思うし、それが一つの糸口となって変わっていく可能性がある。そこから始まるわけですね。ところがほとんどの病院では、まず悪を抹殺しなきゃいけないというような処置をとられると思うんですね。
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斎藤■ その人にとっての最適な防衛方法を否定してしまって、よくなろうとするなんて、矛盾ですよね。それよりも、ややこしい症状なんだから、なるたけ機嫌よく病気をやっていてほしいと私は思うんです(笑)。無気力だというだけでつらいじゃないですか。頭があがらないとか集中力がないとか。これだけだって苦しいのに、そのうえ自分はだめだと思ったらよけいまいっちゃう。
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あなたの気分というのはあなただけで支配しているわけではなくて、あなた群というのがある。あなたの中のいろんな気持ちや、経験を通してつかんだ感覚や、体からの声も聞いて、あなた群みんなで考えなくちゃいけないんだ、独裁制をやめてもっと民主化しろ(笑)と言っているんです。
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今の自分の状態が最適だと思えば、いろんなことが見えてくるんですね。
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特に言いたいのは、限界を知るということですね。これが難しいんです。今、分相応とか分際とかすごくいやがるでしょう。でもどう考えても無理なものは無理なんですよ。世間でもてはやされるとか、そんなことはどうでもいいじゃないですか。どうしてあんなに成功したがるんでしょうかね。「そんなこと言ってたらきりがないんだよ」ということを、説教ではなく伝えたいんです。なかなか難しいのですが、それぞれの人と波長合わせみたいなことをきちんとやれば、少なくともこちらが一生懸命伝えようとしている、とわかってもらえます。
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私の一つの特徴はユーモアですかね。笑えるようなものでないとみんな聞きません。その時間を楽しみに集まるという人たちで成り立つ空間のほうがいいんです。まあ、みんな奇怪なこと言いますよ。現代人が抱えているあらゆる愚かしさとか、奇怪さとかが出ますね。それがまたすばらしさでもあるんですが。嫉妬、あがき、顕示欲、うらみ、何でもあります。とくに親に対する怨念というか、葛藤が出てきます。30歳を過ぎて、「いい年して母が、母がと言ってるんじゃない」と、私は言うんですよ。そんなこと言ったらかわいそうだとは思わないんです。彼女たちは、結局私みたいなことを言ってくれる人がいないみたいです。
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上野□ そうでしょうね。言ってほしいんでしょうね。
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斎藤■ 私はあまり洞察促進的なことはやらない。あくまでもトークを楽しむことに徹しています。個別の面接も常時やっていますが、基本的にはピア(仲間)が織りなす相互交流にはかなわない。相互交流的な集団療法が私の治療論の根底にありますね。そこではハプニングが起こります。人間だからこそ起こる涙も感動も、こっけいさも、猥雑さも、ひっくるめて人間て面白いなというのが伝われば、それが力になるんですよね。こんな面白いことをやっているのが人なら、その人の間に生きていてもいいなあという考え方に近いですね。
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上野□ それは幸せですね。
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斎藤■ 一番幸せなのは私かもしれませんがね(笑)。
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斎藤■ やはり今、家族、社会というもののあり方を考えなければならないと思います。それから地縁、血縁だけではない問題縁というリレーションをつくるということ。それがこれからどんどん大切になると思いますね。
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斎藤学さんが 去年の【 嗜癖行動学会 】で
50年前…の日本の精神科医療の現場や フランスで見たラカンの姿やら…帰国してから嗜癖治療などの臨床現場で観てきた話をしていた。
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つまり 彼の脳裏には 当時…それぞれの現場に立って現実を診て感じていた その頃…20代の彼自身が まだ活きていて それを再現している訳だ。…その彼の脳内に居るインナー・パースン( インナー・バースナリティ )から観れば…現在…77歳の彼は 50年後の未来から 彼を観て語っている事になる。
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斎藤学さんが語る【 フツーに多重人格な自分 】…の感覚からすれば インナーの20代の自分も 現実の 77歳の自分も…
■ 脳内妄想次元 ■の中では 同次元に活きて語っている事になるのだろうと思う。
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自分の現実の 多様な側面…。
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まさに元妻K子さんが 高慢に↑から目線で 解ったような知ったか仏陀面で 言い放った言葉…
「…人は多面体だよ…」
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…と云う話だ。
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その多彩多様な自分を使い分けて1つの物理的な空間の中に幾つもの妄想舞台を作って…様々な人格を演じ分けていくようになる者達も少なくはないのだろうとも思う。
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※ニュース感想

化学薬品 ■…は 全て毒物だと考えるべきだろう…知識やノウハウ…使い方次第で 健康被害やら 環境汚染やら犯罪に悪用し易いものだ。
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面倒でも 専門家との面談で使用者・目的確認しなければ入手が難しいようにした方がいい筈だ。判断する専門家…医師・薬剤師などの使用許可の責任を重くすれば…乱用・悪用はしにくくなるのではないかと思うが?。


■危険な「眠剤ハイ」若者に広がる 路上で睡眠薬大量購入
(朝日新聞デジタル - 02月20日 11:36)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4994385

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